よりみちライブラリー 工作とブックトーク
今年度から始まった「よりみちライブラリー」。学期ごとに1回、ブックトークと工作を組み合わせて行われてきました。
第三回目のテーマは「おいしいってどんな気持ち?」でした。
最初に行われたのは工作でパズルを作りました。本の表紙をB5サイズほどの大きさに印刷し、台紙に糊付けし、6ピースになるように自由な形に切り分けました。パズルの枠も作り、オリジナルのパズルが完成しました。
工作は1年生から6年生までの全学年が楽しく、限られた短い時間で仕上げるために、担当教員が工夫をしたものです。高学年は低学年の手助けをし、でも手助けはやりすぎないように、ちゃんと自分で作った達成感を持てるように、そばにいてフォローしてくれました。
作ったパズルの絵は、様々な「おいしいってどんな気持ち?」にそった絵本から選ばれた表紙絵でした。
クイズも出されました。「よりみちライブラリー」の書棚の本の中から、一場面の絵がプリントされ、絵をヒントに本の名前を書いて、応募ボックスに入れるというもので、正解したらキラキラシールがもらえるお楽しみ付きでした。
そしてブックトークの日には担当教員から「おいしいってどんな気持ち?」に関する本が紹介されました。「おいしい」と感じる時は、わたしたちの視覚・臭覚・味覚がフル稼働され、脳が「おいしいよ」と伝達してくれること、口から入る食べたものは、体の中をどのようにめぐって出て行くのかを「こどものずかんMio 9 『ひとのからだ』」(ひかりのくに)から聞きました。また「ネコ博士が語る 体のふしぎ 『HUMAN BODY』」(徳間書店)からは、「人生でいちばん大切なことのひとつは、おいしい食べ物を楽しむこと。おいしくて、栄養のあるものを食べると、いつもうれしくなっちゃう!」と紹介されました。教員から「みんなのおいしいってどんな気持ちかな?」と問いかけのあった後、『かぼちゃスープ』(作:ヘレン・クーパー/訳:せな あいこ アスラン書房)を読み聞かせしてもらいました。
体も心も健康であるために、食べることはとても大切で、おいしいと感じて食べられることはさらにハッピーなこと。家族や大切な人と、一人でなくだれかと一緒に食べることは、もっとおいしい!ことなんだと、心も体もほかほか温かい気もちになるブックトークとなりました。
また、クイズに答えてくれた人はみんな正解していました!キラキラシールをもらい、さらに今回も素敵なしおりが用意されていました。
よりみちライブラリーはお昼休みに実施してきましたが、5年生有志が準備やお片付けを自発的に手伝ってくれて、手際も良く、大変助かりました。5年生は学習発表会で「Do for Others~小さな自分にできること~」として、1年間5年生が取り組んできた学びや活動をとおして、人々がしてほしいこと、役に立てることは何かを考え、保護者の皆さまの前で発表することになっています。まさにその準備の最中に「自分にできること。人がしてほしいこと。」を実践してくれました。
まだ見ぬ世界へ、体験したことのない世界へ連れて行ってくれる本。その上に子どもたちが実際に見たこと、聞いたこと、体験・経験したことが組み合わさり、紡がれると、子どもたちの心も思考力もふかふかとした柔らかで豊かなものとなっていきます。わたしたちは、ここから湧きあがる表現としての書く力・話す力・聴く力・行動に起こす力を磨くために子どもたちをサポートしていきます。