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5年生 “Do for Others“ 1年生へ聖書の授業

 5年生たちはこの1年間、「学校のために何ができるか」「自分たちにできることは何か」を考えてきました。1学期は2年生に聖書の授業を行いました。(1学期に行われた2年生への聖書の授業はこちらからご覧ください)

 

 今回は1年生に向けて聖書の授業をしてくれた5年生です。

 私たちの学校では毎日聖書の授業があります。40分授業のうちの20分間(残りは英語やその他の授業)を聖書の授業として、担任が行っています。わたしたちの系列小学校には三育教育オリジナルの聖書の教科書があり、それを基にして6年間聖書の学びをします。教科書を使用しての授業だけでなく、教職員が同じ信仰を持つクリスチャンであるため、担任だけでなく、その他の教職員の信仰生活の話を聞いたり、また同じ信仰を持つゲストをお招きして授業をしていただいたりもあります。

 その中で、この度は5年生が1年生に聖書の授業として40分間担当してくれました。1年生は日頃の授業とは異なり、拡大枠の授業ではあるものの大好きな聖書の授業なので「どんなお話を聞くことができるのだろう」とワクワクしていました。

 長い時間をかけて授業の流れを考え・制作し、授業の進行すべてを5年生が行いました。

 授業はいつもどおり、お祈りから始まり、1年生が日頃からよく歌って知っている讃美歌2曲を5年生が選び、ピアノ伴奏のもとみんなで歌いました。オリジナルの紙芝居、一人の5年生が自身の体験による「これからも祈りつつ、神様を信じて、ついていこう」という題でお話しました。

 そしてピアノを弾いて讃美歌の曲名当てクイズ、プレゼントの贈呈、最後にまた讃美歌を歌い、お祈りをして終わりました。

 オリジナルの紙芝居では、脚本・紙芝居の制作はもとより、効果音もつくりました。読み聞かせをしたのは二人だけでしたが、段ボールで作ったパーテーションの後ろには6人の5年生たちがおり、効果音などを担当し、陰の演出を担いました。その他の5年生たちは1年生のそばに座り、1年生に寄り添い、共に紙芝居に聞き入りました。

 プレゼントは5年生一人ひとりが一針一針心を込めて縫い上げたマスコットで、1年生それぞれにプレゼントされました。

 授業はあっという間の40分で、1年生は大好きな讃美歌を歌い、真剣に5年生の話しを聞き、クイズを楽しみ、心のこもったプレゼントを受け取りました。

 “Do for Others”は私たちの校訓である「だから、何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。」(新約聖書 マタイによる福音書7章12節)を表しています。

 また5~6年生がサーバントリーダーとして成長の目標としている、「神さまからいただいている愛を思い起こし、自らが手本となって与えられた役割を果たし、貢献する」時となり、他者を思い、尽くす働き・そのことが喜びであることを実感する機会となりました。

 また、聖書の授業をとおして、神様の働きにつかせていただいたという「感謝」にもあふれた5年生でした。

 2024年度の学校の年間目標が「心から 感謝する 子ども」であり、5年生の年間モットーも「Thanks」です。この目標にもかなった5年生の授業となりました。

 

 授業の中で話してくれた5年生の「これからも祈りつつ、神様を信じて、ついていこう」のメッセージをご紹介します。

 

 「僕が初めて神様(イエス様)のことを聞いたのは、この東京三育小学校に入った時です。入ってすぐの時は、100%は信じていなかったと思います。せいぜい35~50%でした。でも、学年が上がっていくごとに、イエス様を信じるようになっていきました。                           

 そんなある日、事件が起きました。家で飼っていた金魚のピコルがわけの分からない動きをしていたのです。明らかに体調が悪く、弱っていました。そこで、お父さんとお母さんが必死に色々な事をしてくれました。それでもなかなか良くなりません。どうすればいいのか分からなかった僕は、「神様、どうかピコルが元気になるように助けてください」と神様にお祈りしました。すると、ピコルが元気になってきたのです。それから、神様のおかげでピコルは3年ぐらい元気に生きてくれました。                                             

 その出来事から、3年ほどたちましたが、思い返すたびに「神様はすごいな~」と思います。     

 エフェソの信徒への手紙1章15,16節にも同じようなことが書いてあります。

「こういうわけで、わたしも、あなたがたが主イエスを信じ、すべての聖なる者たちを愛していることを聞き、祈りの度に、あなたがたのことを思い起こし、絶えず感謝しています。」

 この、パウロの祈りの中にある「わたし」を自分におきかえると、同じ気持ちになります。

 もしかすると、これからも同じようなことがまた起きるかもしれません。僕が大人になったとき、今とは色々な状況がちがっているかもしれません。ですが、これだけは言えます。これから先、どんなことがあっても、ずーーっと神様のことを信じていこうと思います。」

「本当のハピネス」

校長 平田 理

 

 

 

 2012年以来、国連から発表されている「世界幸福報告書(World Happiness Report)」によれば、北欧諸国の人々の高い幸福度と比較すると、アジア圏、日本の幸福度は残念ながら低調との報告が「例年のように」続いています。国々の置かれている様々な局面や状況を考慮せず、幸福度を単純に比較することには無理がありますが、幸せだと感じる人々が多いことは歓迎すべきことでしょう。より良い人生、より幸せな時間を模索することは人生の充実度を引上げ、人生をより豊かなものへと導いてくれるはずです。

 

 人が幸せだ、満足だ、良い状態(ウェルビーイング)と感じるためには2つの側面が満たされる必要があると言われます。一つは、個人的な満足感、快楽感によるヘドニック・ウェルビーイング(Hedonic well-being)、そして、より社会的な達成感や充足感から得られるユーダイモニック・ウェルビーイング(Eudaimonic well-being)です。心身が健やかな状態で、社会の一員としての役割を果たし、満足感が得られるような良い状態(ウェルビーイング)で生きていければ、日常的に「幸せ」「楽しみ」を感じやすいことでしょう。しかし、多くの人は個人的感覚としての「今ここHappy」は比較的容易に短期間で感じられるのですが、ユーダイモニックな達成感を感じる「意義や意味ありHappy」には時間を要する場合が多く、なかなか感じにくい複雑な幸福感なのかも知れません。

 

 聖書の中でキリストが繰り返し説く「喜び」「幸い」は、外側から入ってくる心地良いことや嬉しいことに対する一時的な「反応」では無く、もう少し深いところにある「確信」「信念」から湧き上がる感情です。人生には耐えがたい患難辛苦に苛まれる時がありますが、そのような中にあっても、心の土台から支え、前に進む勇気を生み出してくれる根源的な「喜び」「幸い」が勧められているのです。

 

「あなたがたは、キリストを見たことがないのに愛し、今見なくても信じており、言葉では言い尽くせないすばらしい喜びに満ちあふれています。それは、あなたがたが信仰の実りとして魂の救いを受けているからです。」(ペトロの手紙一 1章8-9節)

 

 今日はお天気が良くて幸せだ、人から褒めてられて嬉しい、も大切な幸福感ですし、どんな人にも必要な「喜び」です。しかし、正負に関わらず全ての感情を受け止め、慰め、癒し、励まし、力を与えられるキリストへの「信頼」「信仰」が、人に「喜びを満ちあふれ」させ、「魂の救い:本当のハピネス」をもたらすのです。

 

 

 

 

 

学校紹介「校長挨拶」はこちらをご覧ください

3学期が始まりました

 短い学期ですが、6年生は進路が決まったり、卒業祈祷週や卒業式に向けて準備をしたり、何よりも6年間共に過ごした仲間たちと残りのかけがえのない時間を過ごします。

 1~5年生は、学年のまとめはもとより、進級する学年の0学期として位置づけ、心も体も学習も次の学年に備え、整えていきます。

 2学期は様々な体験、経験を積み、学びを深めてきましたが、総括の3学期です。これから2月の学習発表会に向けて学年ごとに準備し、練習が始まります。

 

 以下、始業式での校長・平田 理の式辞です。↓↓

 

「皆さんにとっては短い学期ですが、3学期はまとめの学期です。1~5年生は進級の準備、6年生は中学に進むための時間です。3月に入ると直ぐに卒業式ですから、1月と2月が皆さんの準備時間です。

 お正月の期間に、海に行きました。生憎の曇り空で、小雨も振り出していましたから、ちょっと残念な気持ちでした。でも、折角、海のそばまで来ているのだから、海を眺めて来ようと思い直して、海に行きました。海の東の方は真っ黒い分厚い雲があってゆっくりこちらに向かってきて、雨が強くなってくるような天気です。でも、西の方は薄日が漏れて、雲の切れ間ができていて、もしかすると晴れ間の中から夕陽が差し込むかも知れないような明るさでした。せっかく来たのですが、海岸を明るい西側のほうに少し歩き始めると、ほんの少しですが、明るさが増したような気がしました。夕日が差し込みそうな角度です。ふと振りかえると虹がかかりはじめました。海の上に少し色が見え始め、だんだんとはっきりと色がわかるようになりました。どんどんと虹は大きく輪を広げ始め、ついに夕日の中にレインボーブリッジが完成しました。虹の橋の色は、最初は薄かったのですが、色がハッキリして橋ができたのです。夕日と雨のおかげです。久しぶりに広い空にかかる虹の橋を眺めることができて嬉しかったです。

 3学期に皆さんと一緒に考えたい聖句は、旧約聖書の中にあります。

「主に向かって歌い、ほめ歌をうたい

 驚くべき御業をことごとく歌え。

 聖なる御名を誇りとせよ。

 主を求める人よ、心に喜びを抱き

 主を、主の御力を尋ね求め

 常に御顔を求めよ。」

 (歴代誌上16章9~11節)

 

 私たちに対して神さまがしてくださったこと、くださるだろう驚くべきことを感謝し、賛美をささげなさい、歌を歌いなさい。神様のお名前を心の中の真中に据えてごらんなさい。神様を大切にする人は、心の中に喜びを蓄えて、神様の顔を尋ね、助けを求めると良いと勧められているのです。残念な気持ちや悲しい気持ちの時でも神さまのなさることに感謝して、自分のできることを精一杯してみることです。顔を上げて天の神様を、明るい光の方向を眺めなさいと聖書はすすめています。

 3学期は短い時間ですが、三育小学校に集まっているひとり一人が、周りの人を思いやり、感謝と喜びを広げられるようにと願っています。6年生の中には中学入試を控えている人もいます、健康が支えられ力が発揮できますようにお祈りしています。皆さんと一緒に充実した時間を健康に過ごし、年度末の卒業式や修了式まで、良い学びと生活ができるようにお祈りしています。」