新着情報 News

新着情報

ラクロス体験!

 ロサンゼルス2028オリンピックの追加競技として決定された「ラクロス」(実は120年ぶりにオリンピック競技として復帰するとのことです)。

 私たちの学校の系列校である広島三育学院大和小学校・中学校・高等学校を卒業し、2022年には女子日本フル代表で活躍されたラクロス選手・比嘉さやかさんが、ラクロス女子日本代表の戸村舞花選手と小林千沙選手と一緒に来校くださり、ラクロスを体験する機会を設けてくださいました。戸村選手と小林選手も比嘉選手同様、2022年に女子日本フル代表であり、現在はチーム「NeO」に所属されると共に、学校やクラブチームなどで指導もされている方々です。そして、3選手共に2028オリンピックの代表選手を目指しておられます。

 比嘉選手はオーストラリアの大学院で勉学に励みながら、現地でラクロスのジュニアチームの指導もされています。

 この度、ラクロス協会のご協力の元、全校児童一人ひとりがクロスを持って体験できるよう120本以上のクロスとたくさんのボール(公式球は硬く重いので、柔らかいボールをご用意くださいました)とゴールをご準備くださいました。

 クロスを使った準備体操から始まり、ボールをキャッチしたり、クロスにボールを入れて走ったり、シュートをしたり、日本代表選手によるデモンストレーションも含めて、「こんな体験はなかなかないだろう」という機会を与えてくださいました。

 学齢に関係なく、すべての子どもたちが楽しくラクロスの体験ができるようにご配慮くださり、あっという間に90分が過ぎました。

 「ラクロスは全く知らなかったけど面白い!」「またやってみたい!」「すごく楽しかった!」「オリンピック選手めざして頑張ってください!」の子どもたちの声と共に、3人の選手とハイタッチして別れました。

 比嘉さやか選手、戸村舞花選手、小林千沙選手のみなさん、海外遠征や指導でお忙しいなか、わたしたちの学校に来て素晴らしい体験をさせてくださりありがとうございました。ますますのご活躍をお祈りしています。

 またこの日のためにクロス、ボールやゴールなどたくさんの用具をご準備くださったラクロス協会の皆さまに心から感謝いたします。

 2026年には女子、27年には男子のラクロス世界選手権大会が日本で開催されることが決定しています。オリンピックと併せて関心をもってラクロス競技を応援したいと思います。

よりみちライブラリー 工作 2回目

 「よりみちライブラリー ブックトーク 2回目」に引き続き、工作が行われました。

 今回のテーマは「おいしいもの沢山!収穫!」。先日ブックトークが行われましたが、その工作として「集めてデコるカラフル植木鉢」を作りました。工作の場所は校長室前の廊下。「どんなふうに作るのかな⁉」とワクワクする工作場所になっていました。

 事前に子どもたちには工作で使う素材つくりに協力してもらい、お花紙を野菜や果物の形に切ってもらっていました。教員から「みんなが切ってくれた野菜や果物を収穫しよう!」と声がかかり、理科室机に並べられた野菜と果物を思い思いに収穫しました。

 そして、筆を使って植木鉢に野菜と果物を水溶きボンドで貼り付けていき、カラフルな植木鉢ができあがりました。

 最後にハーブティーでおなじみの「カモミールの種」が全員に配られ、教員より「この植木鉢に種を植えて、カモミールを収穫しよう!」と呼びかけられました。

 子どもたちは種を大事そうに握りしめて、持ち帰りました。

 カモミールの種は9~10月、もしくは3~4月に植えると、5~6月に花を咲かせ、収穫時期を迎えます。

 りんごのような香りのするおいしいカモミールティーが飲めるといいですね。

「必要に応える」

校長 平田 理

 

 

 

 オリエンタルカーペット」(1935年創業)は、山形緞通(絨毯)を今に伝える織物工場です。東北は、明治以降染め物や織物が盛んな地域ではありましたが、度々襲った冷害凶作によって農業ばかりか、関連産業も大不況に陥りました。特に女性の職場は限定され、「身売り」を余儀なくされる家庭も多かったようです。

 当時、木綿織業を営んでいた創業者 渡辺順之助は地域再生と振興を旗印に、前身となる絨毯工房を起業します。当時としては奇想天外な、中国北京から技術者を招聘して絨毯づくり(緞通織り)を学び、羊毛を原料とした緞通技術の導入に成功しました。更には女性の働き場所を創出し、少しずつ地域経済や家計にも潤いをもたらす産業に発展させたのです。現在も利用されている工房社屋は、驚くべきことに渡辺氏が独学で設計した昭和初期の木造建築ですが、外壁の塗装は淡いピンクをあしらったモダンな印象で、窓ガラスが多用されて内部も明るく清潔です。女性が安心して働きやすい環境を提供したかったからだそうで、職人たちには早くから制服も支給されたと云います。女性の職場環境を改善するために向けられた、渡辺氏の文化的な眼差しや先見性に驚きましたし、「誰か(女性たち)の必要に応える」ための発想力と行動力に感銘を受けました。

 優れた資質を備えていた職人たちの懸命な努力は、工房を地域有数の企業に押し上げたばかりか、国内外の著名な建築施設や宮内庁、公的機関に納品するまでに成長させました。製品には藤田嗣治(レオナルド・フジタ)、シャルロット・ペリアンなどの世界的に高名な芸術家が図案を提供し、戦後も吉田五十八、吉村順三、谷口吉郎、丹下健三らの錚々たる建築家と協働し、近年でも佐藤可士和、皆川明、千住博らとコラボレーションするなど、繊細な手仕事と確かな技術による製品は美術工芸品の域に達すると評されます。

 

 聖書は「何によらず手をつけたことは熱心にするがよい」(コヘレトの言葉9章10節)に続き「賢者の静かに説く言葉」について述べています。競争や戦いに勝つ人は必ずしも強者ではなく、富や知識があっても好意を持たれるとは限らず、時に知恵は軽んじられるが、賢者が静かに説く「知恵は武器に勝る」と言うのです。戦前、戦中、戦後を通じて東北の振興を願い、女性の就労を心から支援し、熱心に力を尽くした渡辺氏の「静かに説く言葉」は、時を経ても「賢明な知恵」だと感じました。

 

 

 

 

学校紹介「校長挨拶」はこちらをご覧ください

秋の遠足

 国営昭和記念公園へ全校児童で秋の遠足に行ってきました。

 お天気に恵まれ、多少の日差しの強さを感じながらも、爽やかで、きれいな青空の広がる一日でした。

 学校集合・解散で、全校児童で徒歩と、電車で行きました。

 1年生は6年生のバディと、2年生は5年生と共に、3年生・4年生と駅から公園まで約25分、楽しく元気に歩きました。

 公園内では学年ごとに遊びました。「雲の海(ふわふわドーム)」で元気に飛び跳ね、「虹のハンモック」では高低のある連なるハンモックでのんびりくつろいだり、頭を使いながら必死になって端から端まで行き渡ったりしました。「すべり台」では6人が横並びになり一緒にすべり、「太陽のピラミッド」ではじゃんけん「グリコ」をして、72段ある階段を往復して遊びました。

 一番人気は「霧の森」。お天気の良い、好条件の元、勢いよく噴き出す霧は、あっという間にあたり一面を真っ白にし、お互いの距離感をつかめないほど視界がなくなりました。それでも多くの子どもたちが楽しそうに霧の中に向かって走り、姿を消し、霧の外にいた大人は、姿の見えない子どもたちの元気な声だけを聴いていました。

 お家の方が作ってくださった愛情いっぱいのおいしいお弁当を食べたあとは、自分で選んで持って来たおやつを食べ、満腹になりました。

 帰り道の1年生は遊び疲れて、公園から駅までの約25分間の道のりが「いつまでたってもたどりつかない長い道」に思えるほどになりました。やさしい6年生のバディが1年生のリュックサックを持ち、途中途中で水分補給をさせてくれたり、手を取り、背中を押してくれたりして、前へ前へ歩かせてくれて、無事に予定通りに駅に到着することができました。帰りの電車は夢の中となりました。

 秋の日差しをたくさん浴びて、お友だちと一緒に遊べた楽しい遠足でした。