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祈祷週が行われました

 学期ごとに行われる祈祷週は、私たちの学校が大切にしている1週間の特別なプログラムです。

 1学期は、セブンスデー・アドベンチスト教会 東京中央教会 国際部牧師の今雪元氏先生をお迎えしました。今雪先生は日系ブラジル人の牧師先生で、日本で生活・滞在している外国人の方々のために働かれている先生です。

総題は「特殊な果物の教え」

テーマ聖句として「神は言われた。「見よ、全地に生える、種を持つ草と種を持つ実をつける木を、すべてあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物となる。」創世記1章29節

を備えてくださいました。

 ブラジルの果物である「アサイー」・「ジャボチカバ」・「ジャトバ」・「カシュー」・「アセロラ」の特性をとおして、神さまが私たちを愛し、希望を与えてくださるお方であることを分かりやすく教えてくださいました。保護者の方々も参加され、祝福された1週間となりました。

「ジャボチカバ」のお話は、

「「ジャボチカバ」は成長がゆっくりで、成熟した木になるのには10年以上かかりますが、実がなると幹にも多くの実をつけます。その実は糖度16~20度で甘酸っぱく、熱帯地では複数回収穫ができ、多くの人が満足するほどに豊かに実らせます。「ジャボチカバ」の実のように、神さまの豊かなお恵みをいただくとき、神さまが私たちの心に働いてくださるので、人々と良い関係をもつことができます。だから、聖書の言葉によって私たちの心を神さまに耕していただきましょう。」

というものでした。

 祈祷週の児童の感想文をご紹介します。

 「独特なジャトバの教え」

 「私は、今雪先生がお話してくださった中で、一番「独特なジャトバの教え」が心に残りました。今雪先生は「ジャトバの実はかたく、中には、粉のようなものが入っていて、木はフローリングなどの床に使われています。」とおっしゃっていました。

 先生はジャトバを「だれでもいいところはある」とたとえていました。私は、自分の良いところが見つからず、「私っていう人は存在するのかな」などと心の中で感じていました。しかし、今雪先生のお話を聞いて、自分の良いところを見つけられるようになりました。また、私は神様からあたえられた大切な命で、みんな、だれもが特べつな存在なんだと知り、また自分にほこりが持てるようになりました。これからは、人の良いところも見つけたいと思いました。

 私は、この祈とう週で今雪先生と神様、また神様がくださったフルーツから色々学びました。これからも今雪先生のお話を心にとめてすごしていきたいです。」

 

 祈祷週期間中は、クラスでもその日の牧師先生のメッセージを振り返り、感想を分かち合ったり、組になってお祈りしたりします。また、昼休みの「祈りの時間」は希望者がチャペルでお祈りできる時間になっています。個人的に、お友だちと、先生と、異学年同士でお祈りする姿が見られます。この祈祷週では初めて、2日間連続で全校児童がチャペルに足を運び、お祈りする時をもちました。まずお祈りしてから残りの昼休みの時間を過ごした子どもたちでした。

 今雪先生をとおして聖書の言葉をたくさん聞き、神さまについて理解を深め、多くのお恵みをいただきました。

「未完の傑作」

 校長 平田 理

 

 

 

 

 2026年6月、ガウディ没後100年の節目に「部分的に完成する」とされる世界的な教会建築、サグラダ・ファミリア。日本人彫刻家である外尾悦郎氏が最重要箇所「生誕のファサード」を蘇らせたことでも知られています。

 スペイン出身の建築家、アントニオ・ガウディ(1852-1926)が人生と信仰の全てをかけて取り組んだこの教会は、彼の生い立ちと密接に関わっています。5人兄弟の次女と長男を幼くして亡くした両親は、アントニオの誕生翌日に聖ベラ教会で洗礼を授け、その身に神の守りと導きを願ったと言われています。

 銅細工師の家庭に育ったアントニオは、祖父や父親の仕事を手伝いながら、ものづくりの基本を学びました。病弱でリウマチを患っていたため、学校を休むことが多く、自然の中で療養する時間を多く過ごしました。他の子どもたちと遊ぶ機会が少なかった彼は、紙細工や絵を描いて過ごす一方で、自然の光やその造形を深く観察し、自然界の法則や秘密を探求するという貴重な体験を重ねました。この時間が、後の偉大な建築家としての素養を育んだと言われています。実際、ガウディは設計図よりも模型作成に時間を費やし、自然界から得たアイデアをデザインや工法に生かしました。少年時代の授業で、鳥の翼は飛ぶためにあると説明した先生に対し、「鶏は翼を走るために使う」と反論したエピソードは、彼がいかに周囲や自然界の造形を注意深く観察していたかを示しています。

 敬虔なキリスト者として生きたガウディは、晩年、サグラダ・ファミリア建設以外の仕事は一切引き受けず、この偉業に全てを捧げました。多忙な日々の中でも礼拝には欠かさず通い、断食と祈りも大切にしました。それは、ガウディにとって自身の祈りと信仰を教会という形にすることそのものだったからです。「私の理想は、神の栄光のために建てられる建築をつくることだ」と語ったガウディの言葉の通り、サグラダ・ファミリアは「理想」に向けて未だに建設が継続中です。教会が未完であること、そしてガウディがそれを「求道的」に捉えていたことは、信仰が常に完成途上にある旅路であることを示唆します。

「私は、すでに得たのでもなく、すでに完全であるのでもありません。ただ捕らえようとして追求しているのです。・・・」(ピリピ人への手紙3章12節)

 信仰の旅路は、すでに到達したものではなく、常に追い求め続けるものであるという姿勢を、使徒パウロも表明しています。

 

 

 

 

学校紹介「校長挨拶」はこちらをご覧ください

3~4年生 出張授業 「きれいをたのしむ教室」

 体を動かすことが大好きな子どもたちは、真冬でも半袖・半ズボンの体操服で活動し、汗をかき、「暑い!暑い!」と言うほどです。

 ましてやこのところの暑さで、授業が始まる前の時間、朝の体操の時間、中休み、昼休み、体育の時間などで体をたくさん動かし、髪の毛から汗がしたたり落ち、整えて登校した髪の毛は下校時にはすっかり汗まみれになります。

 この度、髪の毛を清潔に保つためにどうしたらよいか、クラシエ(Kracie)の出張授業をとおして「上手な洗髪の仕方」を学びました。また髪の毛の構造についても教えていただきました。

 髪の毛がべたべたする原因である皮脂汚れを落とすものは「界面活性剤」で、シャンプーの中にはこの「界面活性剤」が入っていることを知りました。実際に油の中に界面活性剤を入れて、よく振ってみると、本来水と油は混じり合いませんが、界面活性剤のおかげできれいに混じり合いました。また、人間の体は60兆個もの細胞でできていますが、髪の毛の細胞は生きていないので、傷むと元に戻らないことを知り、「そうなんだ!」という声が多くあがりました。

 爪を立てて髪の毛を洗いがちですが、「髪の毛の根元から十分に水で濡らし、シャンプーをしっかり泡立て、指の腹で髪全体を洗いましょう。特に耳の後ろ、首の後ろ、もみあげ部分はしっかり洗いましょう。」と教えていただきました。

 「爪を立てて洗ってたな。」「耳の後ろや首の後ろはしっかりできていなかったかも。」「もっとていねいに洗わないといけないな。てきとうだったな。」と声があがりました。

 子どもたちから「シャンプーが泡立たないまま洗い流すこともあります。どうしたらいいですか?」「たくさん汗をかきます。シャンプーは1日何回したらいいですか?」といった質問が出ました。

 また、マネキンを用いて髪の毛の洗い方も教えていただきました。

 

 神さまのみ手で造られたわたしたちは、神さまに「髪の毛までも一本残らず数えられている。」(マタイによる福音書10章30節)のです。

「体は、神様があなたがたに与えてくださった聖霊の家であって、聖霊がそこに住んでおられるのです。あなたがたの体は、自分のものではありません。神様が多額の代価を払って、あなたがたを買い取ってくださったのです。ですから、あなたがたの体のどの部分も、神の栄光を現すために用いなさい。その所有権は神だからです。」(コリント人への手紙Ⅰ 6章19,20節)

 神様に仕え、人に奉仕するために、神様からいただいた体を清潔に、健康に保てるよう、様々な視点から学び、実践します。

*この出張授業の一部は、テレビ番組内で放映されました。

「国際交流 フィリピンからレイディアント・ヴォイセス来校」

 毎年実施している国際交流プログラムです。

 今年はフィリピンから子どもコーラスグループ「レイディアント・ヴォイセス(Radiant Voices)」の皆さんが来校してくださいました。コーラスグループといっても、フィリピンでは神さまを賛美するため、神さまの働きのために歌でご奉仕し、また教会のお手伝いをしているグループです。

 レイディアント・ヴォイセスの皆さんと一緒にそのご家族、フィリピンのセブンスデー・アドベンチスト教会の牧師先生、フィリピン・アドベンチスト大学(Adventist University of the Philippines)の先生方も来校してくださり、総勢約40名の方々をお迎えしました。

 私たちと同じ信仰を持つ皆さんの賛美をお聴きし、祈り合い、交流の時間を持ちました。

 5曲の歌の中には歌詞カードなしで日本語で歌ってくださった曲もあり、神さまと人を愛する皆さんの信仰に感動しました。

 最後に全校児童と一緒に「神さまと共に歩むことが私たちの喜び」が歌詞の中心となっている「ハッピネスはしあわせのこと(“Happiness Is To Know the Savior”)」を英語で賛美しました。

 この後は各学年に分かれて、児童のために準備してくださったフィリピン文化体験プログラムとして、フィリピン式じゃんけんトーナメント、フィリピンの踊りやゲームなどで楽しみました。

 日本文化体験プログラムでは、折り紙でツルや兜などを一緒に折ったり、6月末に沖縄修学旅行に行く6年生教室では、三線紹介と曲の披露をしたり、「だるまさんが転んだ」や運動会で行った「8の字跳び」も一緒にしました。

 昼食は各学年で一緒にお弁当を食べ、昼休みにはみんなで「ポルカ」を踊りました。お掃除もグループに分かれて行い、たくさんの時間を共有し、たくさんの笑顔であふれました。

 国や文化が異なっても、コミュニケーションツールとして英語を用いて、気後れすることなくすぐに打ち解け、遠く離れた家族と再会した雰囲気がありました。

 最後には別れを惜しみ、涙をもっていつまでも手を振り続けてくださいました。