3~4年生 社会科見学での学び
3~4年生は、社会科単元の学びに合わせた内容で社会科見学に行きました。
見学場所は、警視庁本部、羽田空港国際線ターミナル、中央防波堤埋立処分場でした。
3年生は「安全なくらしを守る」の単元から「警察の仕事」について事前に学んでいきました。
警視庁本部では複数の警察官が入口に立ち、警察官が仕事をしている姿を見て、緊張感がありました。
「ふれあいひろば警視庁教室」では警察官の仕事を映像と共に解説してくださり、またタブレットを使った質問形式で楽しくわかりやすく学ばせてくださいました。
また私たちに身近なところで、SNSを利用する際の注意点についても学ぶことができました。使い方を誤れば犯罪に巻き込まれること、また加害者にもなりえることを改めて知ることができ、大切な学びになりました(子どもたちの口数が一番少なくなりました)。
その後警視庁創設以来の資料展示室「警察参考室」や「通信指令センター」をガラス越しに見学しました。「通信指令センター」は15分ほどの滞在でしたが、110番通報は常に発生し、その件数の多さに驚きました。1日のうち15秒に1回の割合で通報があり。1日の処理件数は5,000件に及ぶとのことでした。
警察官の仕事ができる限り少なくなる社会になってほしいと感じた学びとなりました。
羽田空港国際線ターミナルでは、様々な国の航空会社の出発カウンターがあること、世界の通貨を扱う両替カウンター等の説明を聞きました。また空港内を見学しながらニュースで度々耳にするインバウンド需要拡大の実態を目にすることができました。多くの外国人が出入国し、様々な国の言葉が飛び交い、国際線ターミナルの雰囲気を感じました。
空港展望デッキでは、日本の航空会社の飛行機だけでなく、外国の飛行機も頻回に飛び立っていきました。国際線のハブ空港機能としても重要な役割を果たしていることがわかりました。
4年生はすでに「ごみ処理と再利用」の単元でごみ問題について学習していましたが、実際に中央防波堤埋立処分場に行き学べたことは有意義でした。
「学習ホール」でごみの収集から最終処分までの流れを映像と共に解説してもらいました。埋め立て地は海に向かってどんどん広げて良いのではなく、船の航路があるので、埋め立て地は決められていること、50年後には埋め立て処分場はいっぱいになり、その先の埋め立て処分場は決まっていないこと、そのために私たちができることは何かを具体的に考える学びでした。
その後、広大な埋め立て処分場を1時間かけてバスで見学しました。
毎日約1,000トンのごみがこの場所に運び込まれると聞き、50年後、行き場のなくなったごみをつくり出さないようにするにはどうしたらよいのか、考えさせられました。
その取り組みとして「3R」があることを教えてもらいました。Reduce(リデュース・ごみとなるものを減らす)・Reuse(リユース・使えるものは繰り返し使う)・Recycle(リサイクル・資源として再利用する)でごみが減らせることを学びました。この3Rの中で一番大切なことはReduce・ごみを減らすことで「ご飯は残さず食べる」「お買い物に行ったらマイバッグを使う」「最後までものを大切に使う」「無駄な買いものはしない」といったことがすぐできると分かりました。
帰りのバスの中では、バス席の隣り同士で各見学場所での学びを振り返り、また担任の先生からは今日の学びの質問をしてもらい、しっかりと記憶にとどめました。また家に帰ったらお家の人にも学んだことを話し、特にごみについてはお家でも早速取り組めるので実行しよう、となりました。担任の先生も「いつもマイバッグを持っているよ」と見せてくれました。
学びを終えた3~4年生には早速その効果が出ています。
掃除中に、「このトイレットペーパーはリサイクルされたものかな」「このごみはどのように分別する?」「まだ使えるね、捨てないよ」
点のように思える様々な学びが組み合わされ、気づきが生まれ、さらなる学びとなり、それがやがて線となって子どもたちが目指す道になってほしいと思います。