「三育だより」2024年度第1号を更新しました
新着情報「三育だより」に、「三育だより」2024年度第1号を更新しました。
ご覧ください。
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月1回程度のペースで、校長 平田 理 が「校長通信」を掲載しています。
今回のタイトルは「助けてくれる?に応える」です。
5月の運動会が終わってから、5年生たちは「学校のために何かしたい」「だれかの役に立ちたい」と考えてきました。
「自分たちができることは何だろう」
5年生たちは2年生に聖書のお話をして、そのお話に関係するゲームを企画し、楽しんでもらうことにしました。
聖書のお話は、3つ用意しました。
「ヨルダン川を渡る契約の箱」(旧約聖書 ヨシュア記 3章)
「ゴリアテを倒したダビデ」(旧約聖書 サムエル記上 17章)
「魚に飲み込まれたヨナ」(旧約聖書 ヨナ書1,2章) でした。
2年生のために、3つのお話は長くならず、短い時間で簡潔に分かりやすくお話ししてくれました。
5年生のお兄さんお姉さんの話をひと言ももらさないで聴こう!と熱心に一生懸命に耳を傾けた2年生でした。
そのあとはお祭りのように見立てたゲームを催してくれた5年生。
「ヨルダン川を渡る契約の箱」は、金の紙を貼った契約の箱を作り、2年生が担ぐ
「ゴリアテを倒したダビデ」は、輪投げや、紙コップを使ったトントン相撲
「魚に飲み込まれたヨナ」は、魚釣りです。
さらに聖句を書いたパズルを作り、そのパズルのパーツを2年生教室に宝物として隠し、パズルを完成させるゲームもありました。
どのゲームにも終了したらプレゼントがもらえました。ラミネートされた聖句のしおりや、カードでした。
全てが5年生の心のこもった手作りのゲームとプレゼントで、2年生はゲームで楽しみ、プレゼントは心から喜び、ぎゅっと握りしめて教室に帰りました。
準備には時間も労力もたくさん要しましたが、“Do for Others”「人々のために尽くす」ことの大きな喜びを体験した5年生でした。
三育の子どもたちが、自分の満足のためでなく、だれかに言われたからでなく、人々の必要に応えることをいとわない経験を積み重ね、神様にあってサーバントリーダーとして成長してくれることを願っています。
『受けるよりは与える方が幸いである』使徒言行録20章35節
5年生の国語の単元で、「みんなが使いやすいデザイン」・ユニバーサルデザインについてiPadを使って調べてみました。
まず、「ユニバーサルデザイン」の定義を確認し、
「年齢や性別、言語、障がいの有無を問わず、だれもが使いやすいように考えられたデザイン」
だと分かりました。
日常生活の中で、ユニバーサルデザインが反映されているものは何かを探し、それぞれに違うデザインを調べることにしました。
情報を整理し、気づきや学んだことを分かりやすく伝えるために、次の4項目に分けてまとめました。
1、調べたきっかけ
2、調べ方
3、調べて分かったこと
4、まとめ
子どもたちが調べたテーマをいくつかご紹介します。
「多目的トイレのひみつ」
「ゴミ箱マークの正体」
「インクルーシブ公園のひみつ」
「点字の意味は?」
「みんながわかるお札の区別」
「なんでついてるの シャンプーのデコボコ」
「トイレのマークの色にはひみつがあった!?」
など、身近な日常生活の中で気になっていることをインターネットで調べてみました。
2つの調べ学習を抜粋してご紹介します
「シャンプーのデコボコ」
1、調べたきっかけ
「私が3年生になった時、「ユニバーサルデザイン」という題で学んだ内容を5年生でもっと深く学びたいと思ったからで、その中でも一番気になったのは、シャンプーのデコボコのことでした。」
2、調べ方
「インターネットでシャンプーのデコボコがどのようなことが原因で作られたのかということを調べました。」
3、調べて分かったこと
<歴史>
たくさんの苦情のメールとアンケートをとった際に、59%の人が洗髪時にシャンプーとリンスを間違えたことがあると答えたそうです。それ対して会社が「正面と側面と容器肩部にデコボコをつけよう」と考えました。1991年10月にシャンプーのデコボコが完成しました。
<工夫>
「さわっただけで、リンスやコンディショナーと識別できるように突起がついているということでした。」
4、まとめ
シャンプーのデコボコができてから間違えることがなくなって、それこそ、目が見えない人も見える人も使える「ユニバーサルデザイン」だなと思いました。
「トイレのマークの色にはひみつがあった!?」
1、調べたきっかけ
私たちがふだんふつうに見ているトイレの色、なぜ男性が青で、女性が赤なのか前から気になっていました。」
2、調べ方
インターネットで「ユニバーサルデザイン トイレの色」で調べました。
3、調べて分かったこと
<歴史>
1964年のオリンピックの際に青と赤の表示にした。1964年にはトイレのピクトグラムはありました。しかし国によっては男性がスカートをはくこともあり、青と赤表示にグラフィックデザイナーの道吉 剛さんが決めたそうです。
<疑問>
なぜトイレのマークは青と赤なの?
<理由>
アメリカ人の子どもたちの、青っぽい服の男の子と、赤っぽい服の女の子からきたそうです。そして、男性は青系、女性は赤系が見なれていて、シンプルだからだそうです。
<外国のトイレマーク>
アメリカでは女性が〇(マル)で、男性が△(サンカク)で形を変えているということが分かりました。
4、まとめ
このトイレのマークの色、ふだん身近に見ていますが、じつはひみつがあったのです。
2学期には子どもたちオリジナルのユニバーサルデザインを考えてみます。
今回の学びをもとに、様々な状況にある人たちのことを思い、だれが使っても便利で役に立つデザインができあがることを楽しみにしています。
「だから、何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ。」
マタイによる福音書7章12節・校訓
子どもたちが本に一層親しみ、本への興味をより強くすることを目的として始められた「よりみちライブラリ―」。
第1回目はテーマを「おいしいもの大すき!」として、学校図書室とは異なる空間で本に親しみました。(前回掲載はこちらから)
その続編として、工作「お料理本を作ろう!」が開催されました。
17人の子どもたちが好きなお料理、好きなお菓子の絵やレシピを提供してくれて、それを一冊の本にしました。
すぐにでも作りたくなるようなおいしいそうなお料理本ができあがりました。
提供してくれた子どもたちはうれしそうに、大事そうに持ち帰りました。
たくさんの子どもたちが工作に集まったため、定員を超えてしまい、中には弟だけお料理本を作ることになった兄弟がいました。お兄ちゃんが残念そうに帰る姿を見た弟は、自分のためであったお料理本をお兄ちゃんのために作り、お兄ちゃんと自分の名前を書き、プレゼントしました。
また、お弁当を食べていて工作開始時間に間に合わなかった1年生のために、5年生が「一緒に作ろう」と自発的に声をかけ、まだ出来上がっていなかった自分のものは後回しにして1年生のために先に仕上げてくれました。
おいしいだけでなく、やさしい思いもつまったお料理本でもありました。