5年生 大根の収穫
エディブルスクールヤードの取り組みとして9月に袋栽培で始まった青首大根。
虫がつかないようにカバーをかけたり、そして外したり、間引きしたり、5年生は大根の成長を見守ってきました。10月になってもまだまだ暑い日が続いたので、成長が心配されました。水をやる時間帯にも気を遣いました。
11月に入ると、だいぶその時期らしい気温に落ち着いてきて、安心して大根の成長観察ができました。
12月、冬らしく、霜も降りるようになった頃、収穫の時を迎えました。一人ひとりゆっくりと引き抜きました。引き抜くのに力が必要かと思われましたが、意外とするっと抜けました。小さめのかわいらしい大根あり、太く重たく大きな大根もあり、「お~立派!」「かわいい大根」など引き抜くたびに歓声があがりました。
虫よけカバーをした効果があり、大きくきれいでやわらかな葉がつき、早速収穫したばかりの葉をゆでで、醬油と砂糖で炒めて食べました。「大根の葉っぱ、おいしい!」
「先生、おかわりしたい」子どもたち皆の感想です。
2学期の家庭科授業では、大根の観察とあわせて、種類についても学んできました。
地域の野菜として練馬大根は全国的にも有名ですが、市場に出回らないほど幻の野菜となっています。地中奥深く根を張るため収穫するには大きな力を必要するので、生産者が減少した経緯があるのです。しかし現在は伝統野菜として普及活動が進んでいることを知りました。
山一つ越えると気候風土により大根の種類が変わると言われるほど、100種類以上の大根があることも学びました。また意外なことに大根は在来種ではなかったこと。しかし世界の中で日本が一番大根を食べていることも知りました。
日本で栽培されている大根で一番大きいのは、桜島大根。世界一重たい大根としてギネスブックに登録されるほどです。また、守口大根は長さ1メートル以上にもなる世界一長い大根で、主に漬物として利用されていること、その他、赤い大根、辛み大根、これからお正月に向けて出回る三浦大根など、様々な形、色、大きさがあることにみんな驚きました。そして大根は日本の代表的な野菜の一つであり、英語で「DAIKON(ダイコン)」として通用するほどだと知りました。
3学期には収穫した大根を調理します。