校長通信を更新しました
月1回程度のペースで、校長 平田 理 が「校長通信」を掲載しています。
今回のタイトルは「必要に応える」です。
月1回程度のペースで、校長 平田 理 が「校長通信」を掲載しています。
今回のタイトルは「必要に応える」です。
国営昭和記念公園へ全校児童で秋の遠足に行ってきました。
お天気に恵まれ、多少の日差しの強さを感じながらも、爽やかで、きれいな青空の広がる一日でした。
学校集合・解散で、全校児童で徒歩と、電車で行きました。
1年生は6年生のバディと、2年生は5年生と共に、3年生・4年生と駅から公園まで約25分、楽しく元気に歩きました。
公園内では学年ごとに遊びました。「雲の海(ふわふわドーム)」で元気に飛び跳ね、「虹のハンモック」では高低のある連なるハンモックでのんびりくつろいだり、頭を使いながら必死になって端から端まで行き渡ったりしました。「すべり台」では6人が横並びになり一緒にすべり、「太陽のピラミッド」ではじゃんけん「グリコ」をして、72段ある階段を往復して遊びました。
一番人気は「霧の森」。お天気の良い、好条件の元、勢いよく噴き出す霧は、あっという間にあたり一面を真っ白にし、お互いの距離感をつかめないほど視界がなくなりました。それでも多くの子どもたちが楽しそうに霧の中に向かって走り、姿を消し、霧の外にいた大人は、姿の見えない子どもたちの元気な声だけを聴いていました。
お家の方が作ってくださった愛情いっぱいのおいしいお弁当を食べたあとは、自分で選んで持って来たおやつを食べ、満腹になりました。
帰り道の1年生は遊び疲れて、公園から駅までの約25分間の道のりが「いつまでたってもたどりつかない長い道」に思えるほどになりました。やさしい6年生のバディが1年生のリュックサックを持ち、途中途中で水分補給をさせてくれたり、手を取り、背中を押してくれたりして、前へ前へ歩かせてくれて、無事に予定通りに駅に到着することができました。帰りの電車は夢の中となりました。
秋の日差しをたくさん浴びて、お友だちと一緒に遊べた楽しい遠足でした。
今年度2回目の「よりみちライブラリー」(1回目は7月に実施・7月のホームページ掲載はこちらからご覧ください)
子どもたちがより本に親しみ、楽しい読書イベントを通して、本への興味をより強くすること、そしてイベントの読み聞かせから一人で本を読みたいというきっかけを作ることを目的としています。
今回のテーマは
「おいしいもの沢山!収穫!」
おいしい物が沢山とれる秋。収穫には色々な秘密があるよ!本の世界でさがしてみよう!
です。
1か月前から掲示されたポスターを見て、今回もたくさんの子どもたちがこの日を楽しみに集まりました。
目をキラキラさせながら、一番前に我こそは!と陣取った子どもたち。あとから来た低学年の子どもたちに前の席を譲る上級生たちの姿が見られ、温かい気もちにもなりました。
まず秋の収穫物であるどんぐりを子どもたちに見てもらいました。学校そばの善福寺公園にはこれからたくさんのどんぐりの実が落ちます。どんぐりの実は取ってそのままにしておくと虫が出てくるので、「冷凍しておいたどんぐりの実です」と説明がありました。
ブックトークとして『あきとふゆ はたけのごちそうなーんだ?』『きんいろのとき』『たくあん』『干したから・・・』『やたいのおやつ』『えんにち』といった本が紹介されたあと、読み聞かせをしてもらいました。本は『せかいいち うつくしい ぼくの村』(小林 豊 作・絵)と金子みすずの詩『大漁』でした。金子みすずの詩は、3年生の国語の教科書で『わたしと小鳥と鈴と』を学ぶので、子どもたちが知っている作者として読み聞かせしてもらいました。
ブックトークでは初めて知る本が多く紹介され、「すぐに読んでみたい!」という気持ちにさせてくれます。
読み聞かせの時間は子どもも大人も心がほっこり、幸せな気持ちになります。
今回も参加者プレゼントとしてしおりが配られました。しおりの裏にはテーマにそった・一人ひとり異なる3冊の本が紹介され、全部読むとシールがもらえるお楽しみ付きでした。
早速本を探して読む子どもたちがいました。
10月18日(金)には工作が企画されています。工作の素材をあらかじめ作ってもらい「カラフル植木鉢を作ろう」という企画です。思い思いに作ったものをみんなで分け合って完成させるこの企画。どんな工作になるのか今から楽しみに待つ子どもたちです。
5~6年生は社会科見学として、6年生の公民的学びである「最高裁判所」と5年生の日本の産業技術に関する学びを深めるために「科学技術館」に行きました
憲法の番人として全国の裁判所の頂点にある「最高裁判所」。警視庁庁舎も設計した建築家・岡田新一氏による花崗岩でできた威厳ある石造りの建物です。
その中でも年数回のみ開催される大法廷を見学させていただきました。円筒形の外光を取り込む高い吹き抜けがあり、判事席後ろには太陽を、傍聴席後ろには月をイメージする大きなタペストリーがかかっています。このタペストリーは裁判の活気と冷静さを表しているそうです。子どもたちは厳かな雰囲気の大法廷で緊張していました。
最高裁判所の果たす役割について説明を聞き、その後子どもたちの質問に答えてくださいました。
*「最高裁判所では何人の方々が働いていますか?」⇒「9,000人です」
*「最高裁判所には何人の女性最高裁判所判事さんがいますか?」⇒「3人です」
*「全国の裁判所には何人の女性判事さんがいますか?」⇒「500人です。全ての判事の約2割です。」
*「今年は大法廷で何件の裁判が行われましたか?」⇒「2件です。例年年間4件ほどです。」
「科学技術館」においては、現代から近未来の科学技術や産業技術に関する学びができるように、生活に密着した科学技術や産業技術がテーマ別に展示され、様々な体験ができました。
5年生は社会科単元「自動車産業」との関連で、自動車生産について、さらに環境や安全に配慮した未来の自動車について、ものづくりの視点から学習するので、体験的・視覚的な学びができ、これからの学習に生かすことができました。
また5年生も6年生も3年生の社会科単元「はたらく人とわたしたちのくらし」の継続的な学びをさらに深めるものでもありました。
日本の科学技術力が暮らしの中にどのように生かされ、日本の産業を支えているのか、世界の国々と協働して持続可能な社会へつなげていく開拓者・フロンティアである日本が、高い技術力をもって世界に大きく貢献していることも知ることができました。
6年生は1学期から取り組んできた作品ができあがり、保護者の方々にも観ていただけるように展示しました。
単元名は「NIERIKA(ニエリカ)心の旅 ~自分の心の風景を探す~」です。
「NIERIKA」とは、メキシコの先住民が自然からインスピレーションを得て作った毛糸絵です。
6年生はこの「NIERIKA」を通して自分の心と向き合い・探し、作品を仕上げました。
まず音楽2曲を聴きました。
①映画『ミッション』サウンドトラックよりエンニオ・モリコーネ
②『Fragile(フラジール)』小瀬村昌)
そして心に浮かんだ風景を水彩絵具を使って色と形で表現しました。
その後、この感覚的に描いた心の風景画を、思考的に単純化し、シンプルなデザインにそぎ落とし、絵を描き、毛糸を絵に貼り付けていきました。最後に作品のタイトルもそれぞれが付けました。
全員が完成した後、1枚の大きな絵画のようにするために、だれの作品をどの順番で並べたらよいかをみんなで考え、作品をつなぎ合わせました。その総タイトルが「24Worlds ~24人の世界~」です。
完成した後に「まとめワークシート」でもう一度作品と向き合い・振り返り、完成までの心情を記しました。
その一部をご紹介します。
◆音楽を聴いて描いてみた時に感じたこと
*『ミッション』を聴き、曲の最後のあたりでみんなが神様を賛美しているようだった。絵の上の方にたくさんの白い光を描き、賛美の心がその白い光に集まっているように描いた。曲の最初から中盤にかけては聖堂の厳かな雰囲気を感じた。
*『Fragile』を聴き、最初は切ないけれども、きれいな研ぎ澄まされた高い音から、暗闇に光が差し込んでいるように感じた。だから、明るくも、暗さが少し感じられる緑の上に、白色でドロッピングをしました。少しばらけている音から、揺れる心を連想し、ゆらゆらしているのを表すため、曲線で明るめな色を使用した。
◆描きあがったものを見た時に感じたこと
*やりきった感じがして、自分が思ったとおりに絵が描けた
*音楽を聴いて感じたことがそのまま描けてよかった。
*聞いた音楽のイメージとは違ってしまったが、その違いに良さがあると感じた。
◆自分の「NIERIKA」を見て感じたこと
*曲を聴いて、暗闇の中に一筋の光が差し込んでいるイメージを持ち、その光を表現したいと思っていたが、無意識のうちに作品の上の方に白や黄色を使っていて、希望を見い出せるようになる「一筋の光」が表わせていたと気づいた。
◆制作にあたり工夫したこと
*『Fragile』は希望の曲だと感じ、希望への道筋としてピンク、希望の光として黄色を見立て、ピンクの線を黄色につなげた。
◆制作を終えて感じたこと、考えたこと
*多くの人が感じた曲のイメージと私とは違っていたけれど、私にはない視点で、物事は色々な面からみるとおもしろいことがわかった。
*毛糸を貼り付けていく時、思った以上に頭を働かせなくてはいけなくて楽しかった。
自分の考えを作品で表すのは難しいこと、同じ曲を聴いてもイメージするものは個人で異なること、それぞれの思いと作品を見比べ、共有でき、興味深かったことなど、感性を磨く単元となりました。