卒業祈祷週 メッセージ⑥
今日も卒業祈祷週の中から、メッセージをご紹介します。
初めは自分にとって辛い出来事だと思っていたことも、私たちを愛してくださっている神様がくださるすべては神様のご計画があり、一番良いものであることがわかったので、示してくださる道を信じて歩みたいと話してくれました。
「100%の神様の計画」
私は、三育小学校に入学して初めて神様と出会い、聖書の内容やお祈りの仕方について教わりました。入学当時は、礼拝や聖書の授業で神様の話を聞いていても分からないことが多く、神様のことを意識することはありませんでしたが、2年生になると聖書の物語に興味を抱くようになり、自分から聖書を読むようになりました。
聖書の中心人物であるイエス様についての話を聞いたり、イエス様が行った奇跡の話を読んだりしていると、イエス様について一つの疑問が湧いてきました。「私たち人間を罪から救うために、なぜイエス様は十字架にかかって死んでくださったのだろうか」ということが、聖書を読み始めたばかりの私にはとても不思議でした。時間が経過していく中で、この疑問に対して何となく分かったような気がしていましたが、6年生の2学期の祈祷週で松下晃大先生がイエス様の十字架について分かりやくお話してくださり、私の中の疑問が解けました。
神様はアダムとエバが罪を犯す前から救いの計画を立ててくださっていて、人間が罪を犯してしまったら独り子であるイエス様を人間として地上に送り、罪の無いイエス様による十字架の死と引き換えに、私たち人間を罪から救う約束をしてくださっていたのです。父なる神様と子なるイエス様による救いの計画は、私たち人間に対する愛の証明であり、私たち人間をそれほどまでに愛してくださっていることに私は嬉しくなりました。
神様は私たちを罪から救う計画とともに、私たちを神様へと導いてくださる計画も立ててくださっています。
私は4年生の時の移動教室で、部屋の壁に足の小指をぶつけてしまいました。痛みが続くので家に帰ってから接骨院に行き、診察してもらうと骨にひびが入っていて接骨院の先生から「2、3ヶ月は運動をしないで安静にしていてください。」と言われました。
その頃の私は週に4回テニスに通っていて、テニスしている時が何よりも充実していました。なので、テニスを2、3ヶ月も休むのがとても嫌で悲しくなりました。そして、私の心の中は、なぜ骨にひびが入ってしまったのだろう、治るまで2、3ヶ月もかかるのだろう、怪我をしたのが何で自分だったのだろうと、マイナスな思いばかりがめぐっていました。
ですが、怪我をしたことによって新たな気づきがありました。接骨院に行った日から放課後にテニスはできなくなりましたが、お母さんとおしゃべりをしながら洗濯物をたたむ時間や、勉強の課題を進めたり、復習したりする時間もできました。この様な時間は心と体をリフレッシュさせるより良い時間になり、怪我が治ってテニスに復帰すると前よりも集中した質の高い練習ができるようになりました。
神様は時に試練や困難を与えられることがあります。そのような時はなぜこんなことが起きるのだろう、自分ばかり嫌なことがあるなどと考えてしまいますが、一度立ち止まって冷静になり、この出来事を通して神様は私に何を伝えようとされているのか、神様のご計画はなんだろうと考えてみることで、自分自身を成長させることができ、神様へと近づくことができると思います。
私はこの2つの出来事から、神様はその人にとって一番良い計画を良いタイミングで、偶然ではなく100%の計画で立てておられるのだと思います。
聖句を紹介します。
「キリストにおいてわたしたちは、御心のままにすべてのことを行われる方の御計画によって前もって定められ、約束されたものの相続者とされました。」
エフェソの信徒への手紙 1章11節
神様が私たちに準備してくださっているご計画は、私たちにとって最善の計画であることを信じて歩んでいきたいです。