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「より そう 子ども」

校長 平田 理

 

 4月8日(月)、本校は入学式を行いました。グランドの桜が満開で、神様の祝福のもと、新1年生をお迎えすることができ、感謝の一日でした。

 

 「よりそう」とはどんなことでしょうか。他者に近づくこと、人と歩幅を合わせること、心配りすること、応援し続けること、涙と笑いを分かち合うこと、ぬくもりを感じ合うこと、手を取り合うこと、心を寄せ合うこと、あったかいこと・・・。

 社会の様々な事柄が効率化を軸にして進められ、生活の流れやリズムが増々加速しています。世界はインターネットで繋がり、人々のコミュニケーションも加速し、複雑化しています。一方で「いつでもつながれる」便利な社会は、その流れや速さに適応できなければ「つながれない」や「わかりあえない」疎外感も同時に広げています。社会や組織、学校でさえも、答えや目的に近づくための最短距離が「正解」とされますが、私たちは「誰もが納得する正解」が無いような問題や課題が山積する中を生きなければなりません。むしろ、そのような最適解を求め続けるような時代を生きているのかも知れません。夫々に「相応しい答え」を求め続け、歩み続けるには、効率的とは言えない「遠回りや寄り道」、時には時代の足手まといのような「足踏み」も必要でしょう。しかしどんな苦境や逆行の中でも依り頼む存在があり、寄り添い、励ましてくれる存在があることは実に頼もしいものです。

 イエス・キリストは、信頼してきた弟子たちの失敗や裏切りに度々遭遇しました。自らの失敗や行為を省みた時に、立ち尽くし、途方に暮れる弟子たちに寄り添い、時に叱り、戒め、励まし続けたのは、他ならぬイエス・キリストご自身でした。困難の中にある人々には、その必要を充たすために語りかけ、癒しを与え、赦しを授け、「神に依り、人に添い」続けられました。聖書に記されたように、「インマヌエル(神が我々と共におられる)」(マタイによる福音書 1章23節)と呼ばれるに相応しい生き方を示されたのです。

 2019年度学校目標を二つの意味を込めて、『心をこめて よりそう こども』としました。それは、「神様に依り頼み」、「誰かに寄り添う」ことが今を生きる、新しい時代を生きる子どもたちの「人間力」と考えるからです。正解の無い様々な問題や課題を前にして、立ち尽くす他者に近づき、共に在ることを示し、神様に依り頼みつつ、寄り添う人物が求められ、必要とされています。子どもたちと共に考え、共に学び、心を込めて「より・そう」ことができる存在として成長したいものです。

 

 2019年、本校は1949年の天沼教会小学校再開校から70周年、1919年の天沼学院初等部創立からは実に100周年の節目を迎えます。先達の信仰と祈りによって支えられた三育教育を、これからの100年に引き継ぎ、与えられた使命を完遂するために、より一層高い理想「キリストの愛に基づいた人間性の全人的回復」に近づき、キリストの十字架の贖いによる「永遠に至る教育」を提供し、真心から主を畏れ、「主に依り頼み、人に寄り添う」人物を送り出す学校として、歩み続けたいと願っています。

 

学校紹介「校長挨拶」はこちらをご覧ください。