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「紅蜜芋」

校長 平田 理

 

 現在の5年生が1年生の時に書いた薩摩芋の観察記録に(原文)、

 「さつまいもがすごいよ。さつまいもになればいいことだよ。さつまいもがすごくいい。」

とありました。

 

 6月初旬に1~2年生が校園に薩摩芋の苗差しをしました。今年は幸いにも比較的新しい品種「紅はるか」(農林64号)と、関東圏で店頭によく並ぶお馴染みの「紅あずま」(農林36号)の2種類の苗を手に入れました。天からの恵みである雨と日差しを受けて、スクスクと蔓を伸ばし成長しました。猛暑の時には朝に夕に水をまき、汗だくになりながら雑草取りに励み、そして11月、快晴の秋空の下、1~2年生が収穫しました。丸々と太ってずっしりと重い薩摩芋は、昨年以上の大豊作で、子どもたちは大喜びでした。

 

「紅はるか」は別名「紅蜜芋」。しっとりと瑞々しいので、焼き芋にしても蒸かしても、多くの方が「甘くて美味しい」と感じます。元は同じ系列のお芋ですが、従来のものよりも「はるかに甘い」お芋として知られています。

薩摩芋は収穫直後よりも、適温保存され、余分な水分を除くことで更に「甘くて美味しい」お芋になります。児童の学びや成長にも時間と出逢いが必要ですし、人としての「味わい」も熟成される期間が必要であり似ています。子どもたちの心の中に本当に必要な「甘味」が蓄えられ、どなたかのためにもその「甘味」が必要とされますように祈ります。

 

聖書には、「あなたのみ言葉は…蜜にまさってわが口に甘いのです。」(詩編119編103節)とあります。

 

「さつまいもになればいいことだよ。」私もそう思います。

 

 

学校紹介「校長挨拶」はこちらをご覧ください。

 

 

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