2026.09.15
校長通信
校長 平田 理
「学び方を学ぶ」ことは教科学習のみに留まらず、特別活動・学級活動でのアイデア(自己調整・ふり返り)にもつながります。学級活動や学校行事を子どもたちにも分担させることは、目標設定から実行、ふり返りまでのサイクル(PDCA)を回す絶好の機会です。
特に、自分への客観的な視点を抱かせる「ふり返り」は学びの質のレベルアップにつながり、学習活動全般にも影響を及ぼします。毎日のお帰りの会や、金曜日の「ふり返り(ルーブリック)」の時間は、学んだ事柄を自分に定着させ、学びの質を高めます。もちろん、単に「楽しかった」「頑張った」で終わらせない、「ほめっぱなし」にならない工夫が必要です。例えば、個人のめあてに対し、3つの視点でふり返ります。Keep(良かったこと・続けたいこと):「集中して話を聞けた」、Problem(課題・次への問題):「途中で時計ばかりを見てた」、Try(次への工夫):「次は、最初に時間配分を決めて始める」(KPTシート)といった具合です。このような視点を意識させた「ふり返り」は、課題に対して「次はどうするか」という修正力の具体策を考える習慣を鍛えていきます。
小規模学校ならでは取組みですが、児童会活動、運動会や遠足(学校行事)だけでなく、日常の小さな活動(係活動や、お誕生会の計画)を子どもたちに任せることも「学びの自走」を促す一助なのです。「あそび係」などが、イベントを企画・実行する際、「準備(Plan)」「実行(Do)」「ふり返り(Check-Action)」のサイクルを考えさせ、先生は助言役に徹し、「何が原因で時間が足りなくなった?」「次をスムーズにするには?」「その具体的なマニュアルを作ってみたら?」と、メタ的な問いかけをします。成果ではなく「プロセス」と「工夫」を褒め、つまずいたときには、その「学び方」に焦点を当てた声かけを心がけます。「100点!すごいね!」「今回は付箋で整理したから、ミスに気づけたんだね。その工夫が素晴らしい!」「できなかったかぁ、どこからわからなくなっちゃったか、一緒に探してみる?」或いは、間違えた問題を消しゴムで消して、答えを書き直すのではなく、「なぜ間違えたのかをメモする」という「ふり返り」のルールも、小さなつまずき(計算ミス、問題の読み飛ばし、勘違いなど)を「メタ認知のチャンス」にできるアイデアでしょう。これにより、自分の「ミスの傾向」がわかるようになります。
「私たちの歩んできた道を調べ、これを尋ね、主のもとに立ち返ろう。」(哀歌3章40節 NIV)
聖書は「歩んできた道を調べ」と、自分の学び(歩み)をふり返ること(リフレクション)を促します。「どこで間違えたのか」「どうしてそうなったのか」を丁寧に調べることで、次に進むべき方向や立ち返る場所が見えてくるからです。