2025.10.17
NEWS

系列機関であり、途上国や災害被害地において、開発支援や緊急支援活動を行う認定NPO法人 ADRA Japan(アドラ ジャパンADRA:Adventist Development and Relief Agency)の渡辺千里さんをお招きして、5~6年生に「平和について考える」総合の授業を行っていただきました。
渡辺さんご自身も日本の災害地域支援のみならず、世界の紛争地域などの緊急支援活動に携わっておられます。
6年生は1学期に沖縄平和学習で3泊4日の沖縄修学旅行に行き、事前学習、沖縄での学び、振り返り学習をとおして一人ひとりが「平和について」考えました。
今回は視点を世界に広げ渡辺さんをとおして考えました。
最初に、ワークシートを用いて「あなたにとって平和はなんですか?」と問いかけられました。
まず個人で、そしてグループになって意見を交換し合い、発表しました。
子どもたちが考えたことは
「みんなが笑顔であること」
「みんなが助け合っていること」
「互いに尊敬しあえること」
「地球がひとつの国になって差別がないこと」
「愛があること」
「ご飯が食べられ、幸せを感じられ、戦争がないこと」
「飢えがないこと」
「自由があり、平等で、安心して生活できること」などを挙げてくれました。
現在ADRAが行っている緊急支援としてフィリンピンで起こった地震、日本のみならず世界各地の台風被害、能登半島地震が紹介されました。
また、
・エチオピア国内での衝突、干ばつや洪水により国内難民が発生していること
・ミャンマーの軍事クーデターによる国内難民や国外避難民が多数いること
・シリア内戦による長期にわたる難民生活
も紹介され、「人が難民を生み、人が難民を救う。」のですと教えてくださいました。ADRAはいのちの危機に瀕する人々の物的支援だけでなく、心のケアにも働いていることも知りました。
また避難しないといけない事態が発生した時、「何をもって逃げますか?10個挙げてください。」と質問があり、真剣に考え、互いの意見を共有しました。国境を越えなければいけない時は「パスポート」が必要です。子どもにとって心の安らぎとして「ぬいぐるみ」を持っていた方がいい場合もあります。大人なら学歴を証明するために卒業証書が役に立つこともあります。
絵本『戦争のつくりかた』(文:りぼん・ぷろじぇくと 絵:井上ヤスミチ)を読んでくださいました。この本は戦争がどのように始められていくのかが書かれ、最後に「わたしたちは、未来をつくりだすことができます。戦争しない方法を、えらびとることも。」と締めくくられています。
また、2025年8月6日の広島平和式典で読み上げられた子ども代表による「平和への誓い」も読んでくださいました。
最後に渡辺さんは「みんなにとって一番大切なのは何ですか?考えてみてください。」と、一人ひとりに投げかけられました。
この度の授業は、マタイによる福音書5章9節
「平和をつくり出す人たちは、さいわいである。
彼らは神の子と呼ばれるであろう。」
から、平和について考えるきっかけになってほしいと授業展開してくださいました。
日本は80年間戦争はなく、物で満たされ、自由に発言でき、暖かい家があり、家族がいて、学校に行き、希望をもって生活ができています。明日の心配もなく、いのちの危険を感じることなく過ごしています。世界で起こっている現実に、現地に行って活動されている渡辺さんをとおして生の声をお聞きし、子どもたちは少なからず衝撃を受けました。
「平和はやってくるものではなく、わたしたちがつくりだすものです。」と語ってくださった渡辺さんの言葉が、子どもたちの心に刻まれた授業でした。