2026.06.15
校長通信
校長 平田 理
「SOSってどういう意味?」子どもたちからの唐突な質問に、少年時代に覚えた、なつかしいモールス信号「・・・―――・・・:SOS」が呼び覚まされ、船舶の遭難などの緊急事態を知らせる音が耳の中に響きました。もっともらしい意味付け「Save Our Ships」などの略は俗説のようですが、短音3回、長音3回、短音3回は通信状態が悪い中や、雑音の中でも聞き取りやすく、リズムも特徴的なために採用された、実用的で国際的な無線通信条約(1908年)の取り決めだそうです。残念ながらデジタル化が進み、モールス信号自体は1999年に廃止されましたが、世界中の多くの人が「緊急事態の発生」を意味する信号と理解しているので、最新機器である多くのスマートフォンにも自動点滅する機能が搭載されています。通信機器を利用せずとも音や光、旗などを使って、多くの「救命」に役立っている「世界共通言語」でもあります。
数日後の児童礼拝で4年生によって献げられた讃美歌の歌詞が、私たちの日常にある大小様々な「SOS」の信号に応答して下さる「イエス様の救助」ように感じられました。
主がわたしに与えてくれた 新しい人生を感謝します
それは本当にすばらしいもので 昔のわたしには想像できない
さあ!今走れ!主の風を受けて すばらしいイエス様つたえよう
勇気を出して走り続けよう イエス様がともにおられるから
子どもたちの置かれている環境には、大人が体験してきた時代からは想像できないような苦労や危険が多く潜んでいます。どんなに些細なことでも「SOS」信号を発信できるような状態でしょうか?たとえ、発信できたとしてもその信号を聞き取ってもらえるのでしょうか。神様から与えて頂いた一人ひとりの大切な人生です。順風満帆であることに越したことはありませんが、嵐に出会うこともあります。緊急事態の大小に関わらず、イエス様は目に見えませんが、「主の風」を送り、はっきりと背中を押し、支えてくださることを忘れてはなりません。押し戻されそうになっても、沈みそうになったとしても、イエス様が共に寄り添って、救い出してくださいますから、たとえ、止まってしまったとしても私たちの「SOS」は必ず届くと信じ、「勇気を出して」走り続けてほしいと願います。
「あなたがたの会った試練で、世の常でないものはありません。神は真実な方ですから、あなたがたを、耐えられないほどの試練に合わせるようなことはなさいません。むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えてくださいます。」
(コリント人への第一の手紙10章13節)
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