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2025.10.21

校長通信

「プレイフル・ラーニング 学びの楽しみ」

校長 平田 理

 

 

 

 

幼稚園や保育園の中では経験的に実施されていた学び方「プレイフル・ラーニング」(Playful Learning)が、初等ばかりか教育界全体の中でも再注目されています。自分が周りの世界とどのように関われば楽しくなるか、どのようにすれば周りの人と一緒に、「遊びながら」楽しく学べるかという考え方、振る舞い方(学ぶ姿勢)を指しています。ワクワク・ドキドキ感のあること、好きなことをやっている時の楽しさや嬉しさの中に「学び」が溢れているという考え方でもあります。遊びと勉強という一見、対局にあるような活動を融合させることで、既存の学びの場が新しく躍動的に変化するのです。

一般的な授業は教室内で行われる知識伝達型ですが、現在、多くの学校でも取り入れられている協働学習や探求活動などは、他者との対話や討議から学習者自身に気づかせる学びです。時には答えに辿り着けない場合や一つにまとまらない場合もあるでしょう。しかし、自分たちで問いを立てたり、試行錯誤したりする中で受ける失敗や達成感などを分かち合うことで記憶や理解が深まるはずです。そこにはある種の「遊び感覚」がうまれ、学ぶことが苦痛や退屈から離れた活動として学び手に広がっていくのかも知れません。

 

心理学者 キャロル・ドウェック博士(Carol Susan Dweck スタンフォード大学)が私たちの行動に大きく影響する2つの心の持ち方(Mindset)を説明しています。1つはFixed Mindset(自分に限界をおく姿勢)で「できるかな?」と否定的な発想を伴うもの、もう1つはGrowth Mindset(自分の力を信じようとする姿勢)で「どうしたらできるかな?」と自分の能力を引き出そうとする能動的な発想です。課題や困難に直面した際にどちらを選択するかによって挑戦的になれるかが決まるという考え方です。2つのMindsetは何れも自分に焦点が向いていますが、これに加えて上田信行教授(同志社女子大)は、「驚かせたい、喜んでほしい」といった他者への想いが、学びの推進力「ワクワク・ドキドキ感」を生み出すので、Playful Mindset(どうしたらあなたをよろこばせられる?)を提唱しています。

 

「いかに幸いなことか、知恵に到達した人、英知を獲得した人は。知恵によって得るものは銀によって得るものにまさり、彼女によって収穫するものは金にまさる。」  箴言3章13⁻14節

 

子どもたちの学びの場である学校を、誰かに勉強させられる場所から、自分たちで問いを立て、答えや理解を探し出し、みんなで勉強を楽しんだり、味わったりする場所になればと願っています。

 

 

 

 

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